施主: 公益社団法人日本建築家協会 関東甲信越支部神奈川地域会(JIA 神奈川支部)
チーム: アトリエ エムエフマーク
使命: 一番小さな交流のかたち「2 帖の茶室」かながわ建築祭 2017
延べ面積: 2帖:1.8㎡X1.8㎡
コスト総額: 制作費;100,000 円、賞金;100,000 円(税抜き)
フェーズ: デザインコンペ
年: 2017
場所: 神奈川県横浜市
設計コンセプト:
茶室は、詫び茶を嗜み直心の交により亭主と客が交流を行う空間であると言われている。
一方、色んな方々が雑多な状況・目的で利用する事で様相、振る舞い、姿形を現す態のような空間と位置づけた。
群峰曲面体と耐水和紙は、光が織りなす雑多な白、灰色、黒の陰影を生じ開口部やポットと共に内外との関係を視覚化する。
金属製網による突起ポットは、内外とのいろんな力との関係を凝縮形として視覚化し、形状と共に対称性を破る事(Breaking symmetry) により態と云う新しく明確な状態で茶室のオブジェを形づける。
茶室の表皮は、モデルから展開された1,594枚の約10cm角水平面を型とした耐水和紙で構成され、各和紙をFuselage(胴体)加工と天然糊によりフレーム上四辺に貼り付ける事で全容を現す。
大方、型紙作成の為、1.8m角の和紙が8枚~10枚が使用される。
骨組みは、196枚のリサイクル板段ボール支持フレームで構成され、カッター等で容易に
加工出来る。接合仕口は、縦材に凹、横材を凸として素早くはめ込み組み立てが出来る
製造過程とした。
金属製網は、私が用意したデジタルデーターをそのままCAD/CAMで専門業者により製造される。